どうして顔面の麻痺がおこるのでしょうか?

今現在でもどうして顔が崩れてしまうのか不明とされております。

突発性顔面神経麻痺を含め様々な要因がありますが、精神的・肉体的なストレスが引き金になりヘルペスウイルス活性化説が有力視されています。

顔面の神経が走行する骨のトンネルは(細長い管)は狭く、 ヘルペスウイルス感染による神経の炎症、血流障害などで腫脹すると、この管内で容易に圧迫され麻痺をきたします。

中枢性では腫瘍や血管性病変が最も多いと考えられます。

精神的・肉体的ストレス説

ストレス蓄積により交感神経を持続的に緊張させ、免疫力を低下させることにより、内耳から顔面に続く神経を滋養する 血流の障害が起き易いのではないかと考えられます。

単にストレスが生じただけで顔面神経麻痺を発症するとは考えにくく、精神疲労や 体力の消耗睡眠不足・感冒などのが肉体的・精神的ストレスにより助長されり生じるのではないかと考えられます。

ウイルス活性化や感染説

この説は神経節の水痘・帯状疱疹ヘルペスが活性化して発症すると考えられています。

ウイルスにより内耳神経の障害を合併しやすい。

ベル麻痺同様、誘因としては、寒冷刺激や疲労の蓄積・睡眠不足・感冒などにより水痘・帯状疱疹ヘルペスが活性化するのではないかと考えられています。
また、風邪と似たような症状で発症する事が比較的多くあります。

その他、サイトロメガロウイルス・EBウイルス・ムンプスウイルス(おたふく風邪の原因となるウイルス)、これらのウイルス抗体価の上昇から、ウイルス感染説は支持されております。

寒冷刺激や疲労の蓄積・睡眠不足など、発症直前の健康状態なども誘因とされます。

外傷

全頭部の外傷による要因で発症し、末梢性顔面麻痺の原因の約0.6%を占めているとされます。大部分が顔面神経管内(走行のトンネル)の損傷であります。

炎症・脱髄疾患説

脱髄疾患は慢性中耳炎の0.5~1パーセントに合併するとの言はれております。

これは炎症が弾きがねとなり脱髄疾患を引き起すのではないかと考えられています。<

医原性(耳下腺や中耳炎などの手術後)などあります。

※脱髄疾患によるギラン・バレー症候群は、50%以上で両側性麻痺を合併するとされております。

※脱髄疾患によるサルコイドーシスで中枢性の神経障害を合併した場合、両側性顔面神経麻痺が発症する確立が高いとされています

腫瘍や脳血管障害

腫瘍の占める割合は全体の5%強と言はれています。顔面神経自体から発症する腫瘍ものと、その近接から発症する腫瘍とが あり、何れも神経を圧迫し様々症状を呈する。

腫瘍は神経鞘腫・神経線維腫が要因であるとされ、顔面痙攣を伴う場合が多い。

表情筋以外に発症部位によりベル麻痺同様の症状を呈する

小脳橋角部腫瘍は髄膜腫や聴神経腫瘍などが原因であるとされます。

聴神経腫瘍では、難聴・耳鳴りなどの合併症状を呈する場合が多い。

髄膜腫は聴神経腫瘍に比べて 難聴の程度が軽いとされます

側頭骨内腫瘍は頸静脈小体腫瘍・類上皮腫・顔面神経腫瘍や転移性腫瘍の原因あげられます

耳下腺腫瘍は耳下腺に出来る腫瘍により発症する麻痺は、悪性腫瘍である事が多いとされます

脳血管障害は脳血管は、ガンや心筋梗塞とならぶ重大な疾患でありますが、すべての方に麻痺が生じるわけではありません。

一部では脳中枢にる経路が出血炎症・浮腫などにより傷害され発症すると考えられています。

その他では先天性(先天性両側顔面筋麻痺を呈するメビウス症候群)・血管性(多発性動脈炎・糖尿病・脳血管障害等)・代謝性などの原因があります

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